
商業施設内の高木で、既存支柱を解体・再構築している施工状況
支柱の種類・設置方法・樹高別の費用目安を施工写真で解説
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◆この記事ではこんなことがわかります ・台風対策として樹木に支柱を設置する目的 ・八ツ掛支柱・鳥居支柱・ワイヤー支柱などの違い ・樹高や植栽場所に応じた支柱形式の選び方 ・支柱の設置手順と点検・交換が必要なサイン ・樹高3m~8mの参考費用と見積金額が変わる条件 |
記事の要点・まとめ
台風対策の樹木支柱は、強風による幹の揺れだけでなく、地中の根鉢が動いて樹木が傾くことを防ぐために設置します。特に植栽直後の木、風を受けやすい高木、人や車が通る場所に近い樹木は、台風シーズン前の点検が重要です。参考費用は樹高3m程度で約3万円、8m程度で約15万円です。ただし、支柱形式、幹の太さ、既存支柱の撤去、高所作業、資材の搬入条件などによって費用は変わります。現地で樹木と周辺環境を確認し、安全性と景観の両方を考えて支柱形式を決めることが大切です。
目次
- 台風対策の支柱は根鉢の動きと樹木の傾きを抑えます
- 植え付け直後の木や風を受けやすい高木は点検が必要です
- 樹木の支柱は高さ・幹の太さ・設置場所で選びます
- 支柱設置は現地確認から固定状態の確認まで順序立てて行います
- 支柱は設置後も結束部・腐食・緩みを定期的に点検します
- 樹木支柱の費用は樹高・支柱形式・作業条件で変わります
- 支柱工事の業者選びでは安全対策と見積範囲の確認が重要です
- 早稲田技研は高木の支柱設置から剪定・伐採まで相談できます
- 台風対策の樹木支柱に関するよくある質問
台風や発達した低気圧の通過後に、「庭木が傾いた」「支柱が外れた」「根元の土が浮いている」と気づくことがあります。樹木が一度大きく傾くと、根の損傷や幹折れにつながり、建物・車両・通行人への影響も考えなければなりません。一方で、支柱は太ければよい、強く締めればよいというものではありません。樹木の成長を妨げず、風を受ける方向や根鉢の状態に合わせて設置する必要があります。ここでは、実際の支柱組み施工写真を交えながら、支柱の種類、施工方法、費用の目安、依頼時の確認事項を解説します。
台風対策の支柱は根鉢の動きと樹木の傾きを抑えます
樹木の支柱は、強風時に幹を完全に固定するためのものではありません。地中の根鉢が過度に動くのを抑え、細い根が切れることや樹木が一方向へ傾くことを防ぎながら、根が土になじむまで樹木を安定させる役割があります。
強風で起こりやすい問題
- 樹冠が風を受け、幹の揺れに合わせて根元の土に隙間ができる
- 細根が切れ、水分や養分を吸収しにくくなる
- 樹木が道路側や建物側へ傾き、枝折れや倒木の危険が高まる
- 既存支柱が外れ、丸太や金物そのものが周囲へ倒れる
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台風前に確認したいサイン 幹を軽く押したときに根元の土まで動く、支柱の足元が浮く、結束部から異音がする場合は、固定力が低下している可能性があります。無理に締め直さず、樹木と支柱の状態をまとめて確認します。 |
植え付け直後の木や風を受けやすい高木は点検が必要です
支柱の必要性が高いのは、植え付けから日が浅い樹木、樹高に対して幹が細い樹木、樹冠が大きく風を受けやすい樹木、風の通り道にある樹木です。
- 植え付け後、根が十分に活着していない
- 建物の角、吹き抜け、屋上、海沿いなど風が強まりやすい場所にある
- 歩道、駐車場、エントランスなど人や車の動線に近い
- 既存支柱が腐っている、割れている、または結束材が幹に食い込んでいる
- 根元の土にひび割れや盛り上がりがあり、樹木が傾き始めている
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樹木周囲に支柱材を配置し、固定位置を確認 |
複数人で横木・筋交いの位置を調整 |
樹木の支柱は高さ・幹の太さ・設置場所で選びます
樹木支柱には複数の形式があり、樹高だけでなく、幹の太さ、根鉢の大きさ、周囲の通行スペース、景観、安全性を考慮して選定します。
八ツ掛支柱
複数の丸太を樹木の周囲に配置し、横木や筋交いで立体的に固定する形式です。複数方向から支えられるため、高木や風を受けやすい樹木で採用されます。使用する部材が多く、設置スペースも必要ですが、支える方向を分散しやすいことが特徴です。今回の写真では、既存支柱の状態を確認しながら部材を組み直し、筋交いを追加して固定力を高めています。
二脚鳥居支柱・三脚鳥居支柱
鳥居のように支柱を組み、横木と幹を結束する形式です。若木や中木、街路・外構植栽で多く使われます。八ツ掛支柱より設置面積を抑えやすい一方、風向きや樹木の傾きに合わせて支える方向を決める必要があります。
布掛支柱・添え柱
列植された樹木を横木で連結するものが布掛支柱、幹に沿わせて一本の柱を設置するものが添え柱です。低木から中木、幹の細い樹木に向きます。高木の台風対策では、添え柱だけでは固定力が不足する場合があります。
ワイヤー支柱・地下支柱
地上の丸太を目立たせたくない場所では、ワイヤーで複数方向から引く方法や、根鉢を地中で固定する地下支柱を検討します。ワイヤー支柱は通行者との接触防止と視認性への配慮が必要です。地下支柱は新植時の施工が基本で、既存樹木へ追加する場合は根を傷めない方法を検討します。
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支柱形式 |
主な対象 |
特徴 |
注意点 |
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八ツ掛支柱 |
中木~高木 |
多方向から支えやすい |
設置面積・部材量が多い |
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鳥居支柱 |
若木~中木 |
外構・街路で使いやすい |
風向きに合わせた配置が必要 |
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布掛・添え柱 |
低木~中木 |
列植や細い木に向く |
高木では固定力不足の場合あり |
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ワイヤー支柱 |
中木~高木 |
景観を損ねにくい |
歩行者への安全対策が必要 |
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地下支柱 |
新植樹木 |
地上部がすっきりする |
原則として植栽時に施工 |
支柱設置は現地確認から固定状態の確認まで順序立てて行います
樹木支柱の施工では、丸太を組む前に、樹木の傾き、根元、既存支柱、周辺設備、作業スペースを確認し、施工手順と安全区画を決めます。
1.現地確認 樹高、幹周、樹冠、傾き、根元の状態、既存支柱の劣化、通路や建物との距離を確認します。
2.支柱形式と材料の選定 丸太の長さ・太さ、横木、筋交い、結束材、保護材、固定金物を決めます。
3.作業範囲の養生 通路を区画し、植栽や舗装を傷めないよう養生します。
4.既存支柱の撤去・調整 腐食材や緩んだ部材を外し、再利用できる部材と交換する部材を分けます。
5.支柱の建て込みと組立て 樹木を無理に押さえ込まず、複数方向から支えられる位置に部材を配置します。
6.結束と幹の保護 幹に保護材を当て、成長や適度な揺れを妨げない締め付けで固定します。
7.全体確認と清掃 支柱のぐらつき、ボルトや結束部、足元、通行スペースを確認して完了です。

脚立を使用し、高所の結束部と支柱材の位置を確認しながら組み上げる作業
支柱は設置後も結束部・腐食・緩みを定期的に点検します
支柱は一度設置すれば終わりではありません。木材の腐食、金物や結束材の劣化、樹木の成長による食い込みが起こるため、台風シーズン前後を目安に点検します。
点検で見るべきポイント
- 支柱材の地際が腐っていないか、割れや大きな反りがないか
- 横木や筋交いのボルト、番線、結束材が緩んでいないか
- 結束材が幹に食い込み、樹皮を傷めていないか
- 樹木が支柱に強く寄り掛かり、荷重が一方向へ集中していないか
- 支柱やワイヤーが通路へ張り出し、接触の危険がないか
支柱を長期間残しすぎると、幹の肥大に結束材が追いつかず、樹皮を傷めることがあります。また、樹木が自力で風に耐える成長を妨げる場合もあります。撤去時期は樹種、植栽後の年数、根の活着状況によって異なるため、点検時に撤去・更新・補強のどれが適切かを判断します。
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完成後の支柱全景。照明・舗装との離隔も確認 |
足元・筋交い・固定金物の納まりを確認 |
樹木支柱の費用は樹高・支柱形式・作業条件で変わります
樹木支柱の費用は、樹高に加えて支柱形式、幹や樹冠の大きさ、使用する丸太の量、既存支柱の撤去、作業人数、運搬条件などで変わります。
以下は、一般的な支柱の新設または組み直しを想定した参考価格です。
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樹高の目安 |
参考価格(税別) |
想定する支柱・作業 |
価格が変わる主な条件 |
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約3m |
約30,000円 |
二脚・三脚支柱、簡易な組み直し |
搬入・撤去が容易な場合 |
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約4m |
約50,000円 |
鳥居支柱、複数方向の補強 |
幹の太さ、既存支柱の状態 |
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約5m |
約70,000円 |
三脚・八ツ掛支柱、横木・筋交い |
部材量、作業人数 |
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約6m |
約90,000円 |
八ツ掛支柱、強風対策の補強 |
脚立・高所作業、通行規制 |
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約7m |
約120,000円 |
高木向け支柱組み、既存材撤去 |
搬入距離、養生範囲 |
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約8m |
約150,000円 |
高木の八ツ掛支柱、複数人施工 |
高所作業車・クレーン等は別途 |
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料金表の見方 上記は樹高ごとの参考目安です。樹冠が大きい、幹が太い、足場が狭い、夜間や施設休館日に施工する、車両が近くまで入れない場合などは、同じ樹高でも費用が変わります。正式な金額は現地調査後にお見積りします。 |
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見積金額が変わる主な要因
- 樹高、幹の太さ、樹冠の大きさ、樹木の傾き
- 八ツ掛支柱、鳥居支柱、ワイヤー支柱などの形式
- 丸太、横木、筋交い、ボルト、結束材などの使用量
- 既存支柱の撤去・再利用・処分の有無
- 高所作業車、クレーン、脚立作業の必要性
- 作業車両の進入条件と資材を人力で運ぶ距離
- 歩行者通路の規制、交通誘導員、夜間・休日施工の有無
- 施工地域、作業人数、作業日数、周辺の養生範囲
支柱工事の業者選びでは安全対策と見積範囲の確認が重要です
樹木支柱の工事は、完成後の見た目だけでなく、樹木への負担と周辺利用者の安全を考えて施工できる業者へ依頼することが大切です。
見積時に確認しておきたい項目
- 採用する支柱形式と、その形式が現場に適している理由
- 既存支柱の撤去、材料、施工、処分、諸経費の範囲
- 高所作業車や交通誘導員が必要になる条件
- 樹皮を傷めない結束方法と、施工後の点検方法
- 支柱だけでなく、剪定による風圧軽減や危険枝の処置が必要か
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台風直前の施工について 強風や大雨の中での作業は、作業員だけでなく通行人や周辺建物にも危険が及びます。台風の進路が確定してから慌てて施工するのではなく、平常時に点検し、安全な日程で補修・更新することが重要です。 |
早稲田技研は高木の支柱設置から剪定・伐採まで相談できます
株式会社早稲田技研では、戸建て、マンション、商業施設、工場、学校、福祉施設などを対象に、樹木支柱の新設・組み直し・補強・撤去をご相談いただけます。
- 樹高や周辺状況に応じた支柱形式の検討
- 既存支柱の劣化確認、撤去、交換、補強
- 高所作業車、クレーン、ロープワークを検討する高木作業
- 台風前の剪定、枯れ枝・危険枝の除去、樹木の傾き確認
- 支柱材や撤去材、剪定枝、幹の搬出・処分
- 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を中心とした関東エリアへの対応
現場では樹木だけでなく、建物、舗装、植栽、照明、通行人への影響も確認します。支柱工事と剪定、伐採、植栽の復旧をまとめて検討できるため、複数の作業が必要な現場でも窓口を一本化しやすくなります。

夜間照明下で確認した施工後の支柱。景観と通行安全にも配慮します
台風対策の樹木支柱に関するよくある質問
Q1.台風が近づいてからでも支柱を設置できますか?
安全に作業できる天候と時間が確保できる場合に限られます。強風や大雨の中での作業は危険なため、台風シーズン前に点検し、余裕を持って施工日を決めることが重要です。
Q2.写真だけで見積できますか?
写真から概算を検討できる場合はありますが、正式な見積には現地確認が必要です。樹木全体、根元、既存支柱、周辺道路、搬入経路が分かる写真をお送りください。
Q3.支柱を強く締めれば台風対策になりますか?
強く締めすぎると幹の成長を妨げ、樹皮を傷めることがあります。幹を保護しながら、必要な揺れを残す結束が大切です。
Q4.古い支柱はそのまま補強できますか?
腐食や割れが少ない部材は再利用できる場合があります。ただし、地際の腐食や内部劣化が進んでいる場合は、部分補修ではなく交換を検討します。
Q5.支柱と剪定は一緒に依頼できますか?
一緒に相談できます。樹冠が大きく風を受けやすい場合は、支柱の補強に加え、樹形を崩さない範囲の剪定で風圧を軽減する方法も検討します。
Q6.8mを超える高木にも支柱を設置できますか?
現場条件を確認したうえで施工方法を検討します。高所作業車、クレーン、ロープワークのほか、支柱だけでは安全確保が難しい場合は剪定や伐採を含めて判断します。
Q7.支柱は何年くらいで交換しますか?
一律の年数では決められません。木材の腐食、結束材の劣化、樹木の活着と成長を点検し、撤去・交換・補強の時期を判断します。
記事後半のまとめ
台風対策としての樹木支柱は、根鉢の動きや樹木の傾きを抑え、倒木や枝折れの危険を減らすために設置します。支柱形式は、樹高、幹の太さ、樹冠、植栽場所、周囲の通行条件に応じて選ぶ必要があります。参考費用は樹高3m程度で約3万円、8m程度で約15万円ですが、八ツ掛支柱などの形式、既存支柱の撤去、高所作業、資材運搬、交通誘導の有無によって金額は変わります。業者を選ぶ際は、材料・施工・撤去・処分の範囲、安全対策、施工後の点検方法まで確認することが大切です。台風が近づいてからでは安全に施工できない場合があるため、傾きや支柱の腐食が気になった段階で早めに相談しましょう。
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樹木支柱の点検・補強・組み直しをご相談ください 株式会社早稲田技研では、台風対策に伴う樹木支柱の新設、組み直し、補強、撤去のほか、剪定、危険枝の除去、高木・危険木の伐採についてご相談を承っています。お問い合わせ時に、樹木全体、根元、既存支柱、周辺の建物や道路、搬入経路が分かる写真をお送りいただくと、状況確認がスムーズです。 |
記事監修者
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記事監修:koyama 株式会社早稲田技研 統括責任者 伐採、特殊伐採、剪定、植栽管理、外構工事などの実務に携わり、戸建て住宅、マンション、商業施設、工場などの現地調査、見積、施工計画、現場管理を担当。樹木の高さ、周辺施設、作業動線を踏まえた施工方法の選定と、安全性を重視した現場管理を行っている。 |
※掲載価格は参考目安です。現場条件により作業方法・費用は変動します。







